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峰不二子の毒って?みんな不二子に魅せられている
いよいよ本日から劇場アニメ『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』が公開されますね。明日には舞台挨拶などもあり会場は盛り上がる事でしょう!残念ながら仕事で会場には行けないのですがお節介オヤジも峰不二子の毒に感染?みんな不二子に魅せられているのではありませんか?
「峰不二子」とは何者なのか? 『ルパン三世』浄園プロデューサーに聞く
マグミス2019.05.30配信記事より引用
ルパン三世一味の紅一点、峰不二子。彼女が主役となって活躍する劇場アニメ『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』の公開も2019年5月31日に予定されています。セクシーかつ頭脳明晰で、宝石など美しいものをこよなく愛し、束縛されることを嫌う彼女はいったい何者なのでしょうか。
モデルはミック・ジャガーの彼女だった?
ルパンたちと出逢って間もない、若き日の峰不二子を主人公にした劇場アニメーション『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』の2019年5月31日(金)の公開を前に、『ルパン三世』シリーズを数多く手がけてきた浄園祐プロデューサーのお話を交え、「謎の女・峰不二子」の魅力と正体に迫ります。
「女盗賊か女スパイか、この俺にも分からない謎の女」ーーこれは、テレビアニメ『ルパン三世』第1シリーズ(日本テレビ系)における、ルパン三世自身によるナレーションです。平気で味方を裏切る悪女ながら、日本で長きにわたって愛され続ける女性キャラクターは他に類を見ません。
その初登場は1967年、モンキー・パンチ原作のコミック『ルパン三世』の第3話「死んでゆくブルース」から。ルパン三世と共謀し、第4話「アかせて頂戴あいつのハナ」で大財閥を乗っ取る悪女ぶりを見せています。その後は、1971年から始まったアニメ版『ルパン三世』、宮崎駿監督による劇場アニメ『ルパン三世 カリオストロの城』(79年)、黒木メイサが不二子役を演じた実写映画『ルパン三世』(14年)など、クリエイターや演者によって異なる容姿を見せています。
実写版峰不二子を演じた黒木メイサの胸が小さくなったとザワザワ
テレビアニメでの世間一般へのお披露目となったのは、第1シリーズの第1話「ルパンは燃えているか…?!」。ルパン三世を狙う犯罪組織に捕まった不二子は、拘束された状態でコチョコチョの刑に遭います。「やめて〜」と不二子が悶え喜ぶ姿に、当時の多くの少年たちは”性の目覚め”を覚えたのでした。以来、峰不二子は日本を代表するセックスシンボルとなっています。
不二子のモデルですが、アニメ第1シリーズを手掛けた大隅正秋監督によると、イギリス・フランス合作映画『あの胸にもういちど』(68年)に主演したマリアンヌ・フェイスフルをイメージしていたそうです。マリアンヌはローリングストーンズのボーカル、ミック・ジャガーのガールフレンドとしても有名で、1960年代には大変な人気がありました。
みんな不二子の「毒」に染まっている?
また、2019年4月に亡くなったモンキー・パンチ先生は、スパイ映画『007』シリーズに登場するボンドガールのいいとこ取りだったと語っています。初代ジェームズ・ボンドことショーン・コネリーが主演した『007 ゴールドフィンガー』(64年)に登場したプッシー・ガロア、『007 サンダーボール作戦』(65年)でロケット弾装備のバイクに乗った女殺し屋フィオナの存在感は、確かに峰不二子を思わせるものがあります。
ジョン・カサヴェテス監督の犯罪アクション映画の傑作『グロリア』(80年)の主演女優ジーナ・ローランズばりの母性を不二子が垣間見せる新作『峰不二子の嘘』に加え、深夜枠で人気を博した『LUPIN the Third 峰不二子という女』(日本テレビ系)も手掛けるなど、峰不二子とは付き合いの長い浄園祐プロデューサーに、その素顔について語ってもらいました。
「峰不二子はとても悪い女です。それなのに、みんな彼女の魅力について語りたがるのは、きっと不二子の毒にみんな染まってしまっているからでしょう(笑)。
モンキー・パンチ先生、大隅正秋監督、そして2012年TVシリーズとしてスタートした『LUPIN the Third -峰不二子という女-』では山本沙代監督とキャラクターデザインを担当した小池健さん……気鋭のクリエイターたちが各時代の”いい女”をイメージして描いてきたこともあり、不二子の外見は時代によってずいぶんと変わっています。
アニメ初期の頃はかなり肉感があったのですが、きっと小池監督は海外の人気女優やモデルたちをいろいろと参考にしているから、現在の不二子はかなりスレンダー体型になっているんだと思います。
また、女性と男性とでも、求める不二子像が大きく違います。男性の多くは、不二子のスタイルのよさといった容姿に目が奪われがちですが、女性ファンは不二子の内面のクールさ、タフさに共感しているんです。
『峰不二子という女』の山本沙代監督を起用する上で大隅監督に相談した際に、大隅さんも『ミチコとハッチン』をご覧になっていて、「あの監督なら、君のやりたいルパンになるよ!」と言っていただきました。新しい魅力と原点回帰を狙っていた僕にとっては背中を押してもらいながらも、『峰不二子という女』はチャレンジングな作品であり第一歩でもありました。
今回の『峰不二子の嘘』は小池健監督の美学と男性ファン、女性ファンのどちらが観ても楽しめる不二子になっていると思います」
沢城みゆきさん演じる、峰不二子の「素顔」
2011年に放映されたテレビスペシャル『ルパン三世 血の刻印 永遠のMermaid』(日本テレビ系)から、峰不二子の3代目声優をつとめている沢城みゆきさんの素顔についても聞きました。
浄園「沢城さんの普段の声は、不二子ではあまり聞かない低めの音で、でもセクシーなんです。『報道ステーション』(テレビ朝日系)のナレーションもされていますが、ニュース原稿を読んでいるだけなのに『色っぽすぎる』と言われたそうです(笑)。アフレコのときは、ブースに入る前にスマホの鍵盤アプリを使って音を合わせたり、時には口を閉じたまま『んーんー』と声をチューニングしながら不二子役に入っているのが印象的ですね。
今回の不二子は小さな男の子を連れて逃亡する展開になるのですが、武器であるセクシーさが通じない子どもが相手なため、不二子が子どもを相手に感情を爆発させるシーンがあります。
アフレコでは僕も驚くほど、沢城さんは感情をむき出しにして生々しく演じてくれました。過去作のセクシーアイコンというキャラクターの中に閉じ込められていた不二子とは違う、素顔の不二子を見ることができると思うので、ぜひ注目してください」
現実社会にも、峰不二子のような女性は存在するのでしょうか。浄園プロデューサーは最後にこう語りました。
「不二子はいろんな顔を持っていますが、人によって異なる印象を与える『不二子像』は、ある意味すべての女性に共通するもののように僕は思います。不二子は自分の目標を達成するためなら、自分の持っている武器はセクシーさも含め、すべて惜しみなく使います。そこが不二子のしたたかさであり、強さにもなっています。
実際に起きた事件などを見ても、女性の犯罪者は証言者によってまったく異なった印象で語られることが多いんじゃないでしょうか。名前を変え、整形手術で顔も変えて逃亡し続けたり、逮捕されても獄中結婚をしたり……。被害にあった多くの男性が翻弄されていますが、彼女たちを悪くは言わない。峰不二子というキャラクターがもし実在したら、それはとても怖い存在だと思いますね」
(長野辰次)
●浄園祐(きよぞの・ゆう)
1972年静岡県生まれ。テレコム・アニメーションフィルム代表取締役社長。主なプロデュース作に、『LUPIN the Third 峰不二子という女』(12年)、『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(14年)、『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』(17年)、『ルパン三世 PART5』(18年)などがある。
●『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』
2019年5月31日(金)より新宿バルト9ほか限定劇場公開
原作:モンキー・パンチ
監督・演出・キャラクターデザイン:小池健
脚本:高橋悠也/音楽:ジェイムス下地/クリエイティブ・アドバイザー:石井克人
【声の出演】栗田貫一、小林清志、沢城みゆき、宮野真守
【製作・著作】トムス・エンタテインメント
【アニメーション制作】テレコム・アニメーションフィルム
LUPIN the Third ~峰不二子という女~
美しき悪女・峰不二子の知られざる過去。危険な出会いを描いた異色のテレビシリーズ!
- 「ミチコとハッチン」の山本沙代監督作。主人公を峰不二子に据え、ルパン一味、そして銭形との出会いと危険な冒険を描く。ハードボイルド色が強く、アダルト描写も満載。
- 新興宗教の教祖が持つ秘宝を狙い、孤島に侵入した大泥棒のルパンは、妖しい美女に出会う。教祖を籠絡しているその女は、盗賊の峰不二子だった。そして天才ガンマンの次元大介、剣士の石川五ェ門、ルパンを追う銭形など、危険な男たちが不二子の前に現れる…。
- 27年ぶりに制作された「ルパン三世」のテレビシリーズで、初めて深夜帯に放送された。一方、本家「ルパン三世」のテレビシリーズも2015年10月より30年ぶりに放送された。
2019年11月30日 23:59まで配信原作:モンキー・パンチ ©TMS
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