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夏八木勲の映画デビュー すでに圧倒的「男臭さ」!

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夏八木勲の映画デビュー すでに圧倒的「男臭さ」!

日本映画史・時代劇研究家である春日太一さんが週刊文春で連載している――春日太一の木曜邦画劇場で夏八木勲さんのことをアツく語っている。春日さんは本当に夏八木勲さんのことが大好きですね。過去に夏八木さんの事をアツく語っている動画もアップしておきますのでそちらもご覧ください。

夏八木勲の映画デビュー すでに圧倒的「男臭さ」!――春日太一の木曜邦画劇場『骨までしゃぶる』

文春オンライン2019.05.28配信記事より引用

夏八木勲が亡くなり、早いもので七回忌を迎えた。

間違いなく、筆者が最も愛した役者の一人であり、スクリーンやテレビ画面に映し出される彼の姿、そして一挙手一投足の全てに対して、役柄を越えて心酔していた。

夏八木勲の魅力。それはなんといっても、隙がないまでに充満し、そして放たれている、その圧倒的な「男臭さ」である。厳(いか)つい面相、ギラつく眼差し、鍛え抜かれた肉体、そして熱い魂がほとばしる芝居――「全身これ、男性ホルモン」とすら表現できる様は、爽やかさばかりが尊ばれる昨今の風潮に対して居心地の悪さを感じていた身には、憧れの存在だったのだ。そのため、映画やドラマの内容、出来不出来に関係なく、夏八木がそこに映るだけで満足だった。

そこで。本連載ではそれなりに夏八木のことは書いてきたが、この機会にまた改めて何週かにわたって夏八木出演作品を取り上げていきたい。

今回は『骨までしゃぶる』。夏八木が二十六歳で出演した、映画デビュー作である。

物語の舞台となるのは、明治三十年代の東京洲崎の遊郭。そこでは、貧しさのために地方から娘たちが連れてこられており、遊女として身を売っていた。ヒロインのお絹(桜町弘子)もそんな一人で、夏八木はお絹と恋仲になる大工・甚吾郎を演じている。

当初は貧しい故郷と異なり衣食に不自由しない生活に満足していたお絹だったが、そうした衣食は全て借金として計上されており、彼女たちは絶対に抜け出ることはできないという実態を知ることになる。しかも、脱走者が出たことで、店の管理体制は厳しくなる。ノルマも含めて店の締め付けが厳しくなっていくにつれ、お絹を含めた女たちは不満を募らせていった。

お絹と甚吾郎は、そうした中で出会う。遊女と客――最初はその関係だった。甚吾郎は先輩に無理やり連れてこられて困り果て、一人で寝ることを選ぶ。その純情さにほだされたお絹は、本気で甚吾郎に惚れ込んでしまう。そして、甚吾郎もお絹が好きになる。

この時の夏八木がいい。デビュー時から既に完成されている「男臭い面相」と、これが初めてのカメラ前での芝居となる硬さとがあいまって、百戦錬磨のお絹が惚れるだけの素朴で純情な青年ぶりに説得力を与えていた。特に二度目に逢う際、懸命にオシャレしてアピールする姿はとにかくチャーミングで、お絹ならずともこちらまで胸がキュンとなってしまう。そして、お絹との約束を守る様も、「さすが、夏八木」と言いたくなる頼もしさに満ち溢れていた。

夏八木勲は、最初から夏八木勲。それが分かる作品だ。

春日太一「夏八木勲をアツく語る」

春日太一さんが夏八木さんのエピソードを語っている。そのエピソードを聞いて感動する”だーりお”とこと内田理央にも注目。

“だーりお”こと内田理央が輝きはじめたっ!

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価格:1,836円
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夏八木勲出演作品

牙狼之介

ひげ面の浪人・狼之介が振るう正義の剣!ダイナミックな殺陣に魅了される時代劇

  • 『三匹の侍』の五社英雄が手掛ける時代劇。夏八木勲演じる狼之介と敵役のスピード感あふれる殺陣はさすがの演出。盲目の女主人を演じた宮園純子の立ち振るまいも見事。
  • 荒井宿問屋を営むお千世に請われ、問屋を手中に収めようと目論む七里役所の仁左衛門から護衛することになった浪人・狼之介。そんなある日、江戸勘定奉行に届ける3万両の輸送責任をお千世の問屋が担うことになり、狼之介は仁左衛門の雇った刺客と対峙する。
    2020年2月19日 23:59まで配信© 東映

牙狼之介 地獄斬り

美しい娘と父の面影を持つ男を前に、狼之介の心は揺れる。夏八木勲主演の時代劇第2弾

  • 五社英雄監督が夏八木勲主演で贈る時代劇シリーズ第2弾。前作にも増して迫力のある殺陣、そして狼之介の知られざる素顔が垣間見えるほのかな恋と父親談が興味深い。
  • 幕府金鉱桧笠山見廻り役を斬った罪で捕らえられた孫兵衛を見かけた狼之介は、その顔に父の面影を感じ後を追う。すると孫兵衛と共に砂金の鉱脈を見つけた甚六の刺客に遭遇。狼之介はこれを追い散らすが、甚六は砂金を独占すべく執拗に孫兵衛をつけ狙っていた。
    2020年2月19日 23:59まで配信© 東映

十一人の侍

主君の敵討ちのため、ひたすら敵の大名を追う侍たち。何が彼らを狂わせたのか…

  • お家騒動からの救いのない展開は生々しく、暗殺失敗に至るストーリーは何とも悔しい。それでも復讐を決行する侍たちの泥臭さ、鬼気迫る姿に胸が熱くなる。
  • 将軍の弟である館林藩藩主・松平齊厚の短気から、忍藩藩主・阿部正由が殺された。だが齊厚に非はないと老中に断じられ、忍藩次席家老・榊原帯刀は齊厚の暗殺を決意。仙石隼人は実行を命じられ、同志9人と江戸へ向かう。そして暗殺計画を綿密に練るのだが…。
    2020年3月18日 23:59まで配信© 東映

葵徳川三代



家康・秀忠・家光。三代にわたる徳川家の勃興を壮大なスケールで描く!

  • 約250年続いた徳川の統治、その礎を築いた3代のドラマを、幕府成立を軸に描く。大河初・全編ハイビジョンで撮影し、CGも駆使した関ヶ原合戦シーンの迫力は映画並み。
  • 慶長3(1598)年、豊臣秀吉が世を去る。この機に天下統一の野望を頂く家康は、関ヶ原の合戦に勝利、江戸幕府を開く。嫡男・秀忠を二代将軍に就けた後、大坂夏の陣で豊臣家は滅亡。秀忠は隠居後も、朝廷との関係を悪化させた家光を助け、泰平の世を願う。
  • 劇中解説は、家康の孫でもある水戸光圀が行う設定。現代人に分かりやすく事情を説明するその様は、演じた中村梅雀の軽快な芝居と相まってユニークな風味に。
    2019年9月30日 23:59まで配信(C)NHK

人間の証明

森村誠一の原作を「新幹線大爆破」の佐藤純彌監督で映画化した人間ドラマ

  • 角川春樹事務所製作第2弾。公開当時のCMの、ジョー山中が歌うバラードと、「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね」という西条八十の詩の一節が大反響を呼んだ。
  • 東京ロイヤル・ホテルで、人気絶頂の女流デザイナー・八杉恭子のファッション・ショーが開催されている時、ホテルのエレベーターで黒人がナイフを突き刺され、西条八十詩集を抱いたまま死亡した。その頃、別の場所で車による轢殺事件が起きる。
    2020年3月27日 23:59まで配信©1977KADOKAWA

野性の証明

高倉健主演。冷徹な自衛隊特殊工作隊員だった男が人間性を回復していく姿を描く

  • 「人間の証明」に続いて森村誠一の小説を映画化。キャスト陣が豪華で、さらに薬師丸ひろ子の劇場映画デビュー作となった。実際の戦車が大挙登場するラストシーンは圧巻。
  • 東北の寒村で大量惨殺事件が発生。当時、山中で単独踏破訓練中だった自衛隊特殊工作隊員・味沢岳史はその村にたどり着く。唯一生き残った少女・長井頼子を味沢は養女として迎え、除隊して保険外交員となる。ある日、味沢は保険絡みの事件に遭遇する。
    2020年3月27日 23:59まで配信©1978KADOKAWA

戦国自衛隊

気が付くとそこは戦国時代!タイムスリップした自衛隊は現代に戻れるのか?

  • 半村良の小説を千葉真一主演で映画化したSFアクション。アクション監督も務めた千葉真一による、チャンバラに現代兵器を織り交ぜて戦う独自の戦闘シーンは必見。
  • 伊庭三尉率いる自衛隊一個小隊は演習地に向かう途中、戦国時代にタイムスリップしてしまう。戸惑いを隠せぬ一同だったが、そこで戦国武将・長尾景虎と出会い、友好関係を結ぶことに。現代に帰る術のない彼らは、このまま戦国時代で生きようと考えるが…。
    2020年3月27日 23:59まで配信©1979KADOKAWA

終戦のエンペラー

終戦後、日本の復興の裏側には何があったのか?豪華出演陣で知られざる真実を描く

  • ハリウッドが手掛けた、終戦直後の日本を舞台にした歴史サスペンス。戦争の背景と衝撃の真実、戦後の日本の礎がいかにして築かれたかを壮大なスケールで描き出している。
  • 第2次世界大戦で降伏した日本に降り立ったマッカーサー元帥は、知日家であるフェラーズ准将にある極秘任務を命じる。フェラーズはこの任務を通じて崩壊寸前の日本を助けようと決意。だがさまざまな勢力の思惑が絡み合い、任務は困難を極めていく。
  • トミー・リー・ジョーンズ、マシュー・フォックス、夏八木勲、西田敏行、初音映莉子ほか日米の豪華キャストが多数共演。
    2020年3月31日 23:59まで配信©Fellers Film LLC 2012 ALL RIGHTS RESERVED

希望の国

園子温が原発事故の悲劇と対峙!東日本大震災の翌年に放たれた衝撃作

  • 震災や原発事故によって運命を狂わされていく人々を、「冷たい熱帯魚」の鬼才・園子温が活写。原発事故のさまざまな被害と過酷な人間模様を、ストレートに描いている。
  • 東日本大震災から数年後。長島県東方沖で巨大地震が発生し、長島第一原発が事故を起こしてしまう。酪農を営む小野家は警戒区域の圏外となるが、道一本隔てた隣家の鈴木家は強制退避に。そんな中、小野家の主人・泰彦は自主避難するよう息子夫婦を説得する。
    2020年3月31日 23:59まで配信©2012 The Land of Hope Film Partners

 

夏八木勲 なつやぎいさお

夏八木勲の映画デビュー すでに圧倒的「男臭さ」!映画『戦国自衛隊』『野生の証明』をはじめ300本以上もの映画やドラマに出演し、独特の空気感と抜群の演技力で存在感を発揮した俳優。本名は同じ。なお、一時期、芸名を夏木勲としていた。慶應義塾大学文学部を中退後、劇団俳優座の俳優養成所に入所。同期には、原田芳雄、林隆三、村井国夫、地井武男、小野武彦、太地喜和子らそうそうたる顔ぶれがおり、のちに「花の15期生」と呼ばれた。映画デビューは1966年の東映映画『骨までしゃぶる』。同年、五社英雄監督の『牙狼之介』では主演を果たした。以降、アクション映画、時代映画、やくざ映画といったハードなものからホームドラマやコメディまで幅広いジャンルの映画・ドラマに次々に出演した。2012年にはすい臓がんが発覚していたが、病気を公にせず闘病生活を送るなかでこれまでと変わらぬペースで精力的に仕事をこなしていた。代表作に、映画では『白昼の死角』『鬼龍院花子の生涯』『十一人の侍』『人間の証明』『柳生一族の陰謀』『悪魔が来たりて笛を吹く』『希望の国』など、ドラマでは『真田太平記』『鬼平犯科帳』シリーズ、『富豪刑事』『だんだん』など多数。2013年3月、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

 

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