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名セリフ&名場面で振り返る平成ドラマ30年史2006年

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名セリフ&名場面で振り返る平成ドラマ30年史2006年

平成18年というとついこの前の様に感じますが、実は結構前なんですよね。Twitterもこの年に始まっているんですね。それと荒川静香さんのイナバウアーも2006年(平成18年)だったんですね。ドラマでは2019年に再度放送されるドラマが二つもあることに驚きです。結婚できない男と時効警察が放送されるのは楽しみです。

愛しあってるかい!名セリフ&名場面で振り返る平成ドラマ30年史「平成18年」

■ テレビドラマに夢中で悪いか!!

トリノオリンピックで荒川静香さんがイナバウアーを決めて金メダルを獲得し、3月に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシックでは、みごと王監督率いる侍ジャパンが優勝を果たした2006年。ツイッターとニコニコ動画がサービス開始し、ライブドア事件が発覚するなど、社会のIT化がさらに加速した時代だ。「テレビドラマでも、世間の常識や周りの空気に合わせるのではなく、自分のスタイルを貫く主人公が多いのが特徴です」と影山貴彦氏は分析する。さて、その中でも真っ先に影山氏が選んだタイトルとは?

―「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」「14才の母」「アンフェア」…名作揃いの2006年。


はい。粒ぞろいの2006年ですが、私が大好きだったのは「結婚できない男」ですね。仕事の評価は高いけれど偏屈な建築士・桑野信介を、阿部寛さんがイキイキと演じられていました。脚本家は尾崎将也さん。2004年の「アットホーム・ダッド」から、阿部さんとタッグを組み数々の名作を生み出していますが、その中でもこの「結婚できない男」は最高傑作だと思っています。興味深かったのは、人付き合いがうまくいかない男のドタバタが描かれてはいるのですが、主人公はそれについて全然悩んでいないという点。むしろ、一人の生活を満喫しているんです。タイトルは「結婚できない男」になのですが、このドラマは、あえて〝結婚しない、したくない〟から始まっています。夏川結衣さん演じるヒロインといい感じになるオチではあるけれど、全体を通して見えるのは「一人だって幸せ」というテーマ。今の若者が見ても「わかる、わかる!」と楽しめるドラマだと思います。

既婚の私でも「こういう生き方の選択もあるんだな」と共感できました。いや、決して結婚生活を否定するわけではないんです(笑)。もしも結婚という選択をしなかったとしても、人生はじゅうぶん満喫できるということですよね。例えば主人公の桑野は、クラシックを聴くのが至福の時で、しかも、その時飲むのは絶対牛乳。ほかにも、料理はお気に入りのレシピ通りで、一つでも材料が足りないとわざわざ買いに出かける。面倒くさいほどこだわりは多いけれど、それを途中で遮る人もいないから、本人としては気の済むまでそれが貫ける。すごい充実感ですよね。孤独を楽しむ主人公のあり方は、「自分もこのタイプだ」とホッと出来た視聴者も多いのではないでしょうか。人との関わりが苦手だからといって、寂しがっているとは限らない。ちゃんと自分のテリトリーを楽園にしている。そんなおひとり様の肯定を絶妙な「あるある」で彩ったのが、「結婚できない男」の魅力だったと思います。

脚本の尾崎さんは、共感のツボを散りばめるのが本当にうまい。心をくすぐられる感じがたまらないんです。それは「アットホーム・ダッド」しかり。時代を反映した恋愛や結婚スタイルの変化をすくいあげています。でも「これからはこうだ」とか「こうすべきじゃないか」と意見を押し付けるのではなく、こっちが観察している感じにさせられる。その柔らかさが素晴らしいですね。かといって、アットホームなネタは刺激的な展開が頻繁に盛り込めるわけではないから、下手をするとダレてしまいます。しかし尾崎さんの作品は、セリフのテンポが素晴らしいし、サイドストーリーが洒落ているんです。部下の村上英治役の塚本高史さん、仕事仲間である沢崎摩耶役の高島礼子さんとのやりとりはウィットに満ちていて笑えるし、隣人でなにかと絡んでくる田村みちる役の国仲涼子さんの存在は、物語に弾みをつけていました。

私が大好きだったのは、ライバル建築士・金田裕之役の高知東生さん。華やかな生活をブログに更新する、いわば桑野とは逆のタイプです。そのブログを桑野がチェックして悔しがるシーンがあるのですが、私は毎回それが楽しみで(笑)。孤独を楽しんでいる桑野ですが、冷静沈着になりきれず嫉妬心は抱く…。ものすごく親近感が湧きましたね。こういった繊細なシーンの重なりが秀逸でした。2009年には韓国の放送局KBSがリメイクをし、主演男優が賞を受賞するなど、高い評価を得ています。何気ないテーマですが、「結婚できない(しない)あるある」は世界共通の興味なのだと思いましたね。

■ 常識人より個性と才能を愛する時代「のだめカンタービレ」「ブスの瞳に恋してる」

―この年は確かに一筋縄ではいかないキャラが全面に出たドラマが多いですね。「ギャルサー」も「のだめカンタービレ」も主人公がぶっ飛んでました。

ギャルサー」の藤木直人さんなんて、カウボーイという設定ですからね(笑)。鈴木えみさん、戸田恵梨香さん、矢口真里さんなど、10代の元気盛りな女子パワーに満ち満ちた中に溶け込みつつ、しっかり負けじと輝く藤木さんのしなやかさに舌を巻きました。ドラマに出てくるのが独特のダンス「パラパラ」。懐かしいですね。パラパラブームは何度かありましたが、この頃は少し落ち着いてきたころだったんじゃないかな。当時職場の後輩が、子どもをパラパラ教室に通わせていると聞き、ギャルたちが自由にチームを組んで踊るイメージの強かった私は「パラパラって習えるんだ!」と驚いたのを覚えています(笑)。

のだめカンタービレ」は、クラシック音楽をテーマにした、とてもスケールの大きな青春ストーリーです。なんといってもポイントは主人公〝のだめ〟の型破りなキャラクターですよね。音楽以外はまともにできない、部屋は常にゴミだらけ…という。2007年にヒットした綾瀬はるかさんの「ホタルノヒカリ」もそうですが、プライベートがグダグダ。それが〝だらしない〟で終わらず、〝自然体〟と認められる時代になったのだな、と思いました。逆に、昭和では美徳とされた自分を押さえて尽くすタイプ、美しい常識人のほうが窮屈に感じられる時代。2006年に映画とドラマで話題となった「嫌われ松子の一生」の主人公・松子は、まさにそれですよね。彼女は自分を犠牲にして人に尽くすんですが、その献身ぶりがアダとなって転げるように破たんしていきます。昭和の歌には「あなた好みの女になる」といった歌詞がたくさん出てきたものですが、そんな恋愛観はもう成り立たないな、と。恋も仕事も生き方も多様化、自由になっていく流れを感じましたね。

■ 〝どっちつかずの空気感〟を色気に昇華したオダギリジョーと「時効警察」

―ユルさを認める時代になってきたということでしょうか。ユルいといえば、この年、深夜にもかかわらず「時効警察」が大ヒットしました。

「時効警察」はコンセプトから、もう「こう来たか、うまいなあ」と感心しましたから。オダギリジョーさん演じる霧山修一朗が、時効の過ぎた事件を再び解決するのですが、それを厳しく追求するわけではなく、「この件は誰にも言いません」と書かれたカードを渡して終わりなんです。正直「だからどないやねん!」とツッコみたくなるオチ。改心させるとか、誰かを救うとかいう、正義的なメッセージがあるわけではなく、「それだけです、さようなら」で終わるのですが、それが面白味、おかしさとして成り立っていました。オダギリジョーさんと三日月しずか役の麻生久美子さんが本当にいい! 特にオダギリさんの曖昧な魅力は、意識して出せるものではないですね。「力を抜いています」と自らアピールするタイプとはまったく逆でありながら、全身から漂うのらりくらり感。本音がどこにあるか分からない。だからこそ知りたくなる役者ですよね。同じくこの年ヒットしたドラマ「僕の歩く道」の主演、草彅剛さんも、そんな掴みどころのなさを出せる一人でしょう。現在公開中の映画「まく子」も観ましたが、フラフラした父親役がピタリとハマっているんです。オダギリさん、草彅さんは、なんでもない日常を自然に演じても心に刺さるし、すごい色気を感じる。2人ともさりげない佇まいですが、実はとんでもなくハイレベルな演技をされていると思います。

時効警察」は2019年、13年ぶりに新作が放送されることが発表されました。このドラマのユルさが、今の時代に受けるかとても興味があります。白黒はっきりさせない、モヤモヤなエンタメを楽しむ遊び心が残っているか、それを図る物差しになるかもしれませんね。私も今の自分の心に余裕があるかを確認すべく、放送をチェックしようと思います。

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