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さいとうたかを先生が鬼平犯科帳を描いて25周年ということで様々な企画が走っていますね。書店では様々なポスターが貼られているらしいのですが、実際に目にすることはないんですよね。その25周年企画のひとつとして「鬼へぇ」という動画がYouTubeで配信されています。鬼平好きのお節介オヤジですら「へぇ」と思ったのですで内容を少し調べてみました。

鬼平犯科帳12のへぇ

へぇ1 武士の門限は18時

さいとうたかを”鬼平犯科帳”25周年企画「鬼へぇ」が面白すぎる

武士の門限は 6時だったんですねー お子ちゃまなみです。泊まりは原則的にNG 特に旗本・御家人は何かことが起こった時
すぐにお城にかけつけるお役目ですから 常に所在がわからないといけなかったんです。
よく 時代劇に出てくるような夜一人でフラフラ歩いてるお侍なんてホントはいなかったんですね。
この他にも 道沿いに「辻番」というのを置いて警備していました。大きいお屋敷に面した道には 300メートルおきくらいにあったそうです。さいとうたかを”鬼平犯科帳”25周年企画「鬼へぇ」が面白すぎる

町方のほうは原則 町の境に木戸がありました。
この両側に「自身番」と「木戸番」があって 人の出入りを監視してたんですね。「自身番」は初め地主自身が詰めていましたが やがて雇い人や大家が代わって詰めるようになりました。

江戸・東京ときどきロンドンより引用

へぇ2 取り調べは、ほぼ拷問

さいとうたかを”鬼平犯科帳”25周年企画「鬼へぇ」が面白すぎる

拷問部屋へ、またも引き出された粂が御頭みずからの責めにかけられていた。

これを見ている与力・同心たちは顔面を硬直(こうちょく)させ、ただもう顔を見合わせるばかりであった。いつも笑顔を絶やさず、まことに人あたりのよい温和な、この新任長官を、「若いころは大変なあばれものときいたが、すこしも、そのようなところがない」

「まるで、ねむり猫のような・・・・・」などと、うわさし合っていただけに、長谷川平蔵の拷問のすさまじさに、一同、息をのんでいる。

平蔵は先ず、粂を柱へくくりつけた。せせら笑っている彼を下から見上げつつ、「お前、だいぶんに人を殺したな、そうだろう。そういう面(つら)をしているものな」

ものやわらかに語りかけつつ、足軽を指図し、いきなり粂の足の甲へ五寸釘を打ちこませたものである。

「う、ううっ・・・・・」

うめき声を発しつつ、粂は尚、口をくいしばっている。それへ、今度は百目蠟燭(ひゃくめろうそく)に火をつけ、その焼けただれてながれ落ちる蠟を五寸釘にそって傷口へたらしこませた。

すると、あの強情我慢をきわめた粂が、おそろしい悲鳴をあげはじめたのだ。

「こんなことで音(ね)をあげるな。きさまが今までにしてきたことにくらべれば何の苦しみでもあるまい。だが、やめてもらいたいのなら、素直になれ、わるいようにはせぬ、どうだ・・・・・・いえ。いってしまえ、その野槌の弥平の隠れ家(かくれが)をいってしまえよ。どうだ、らくになるぞ・・・・・・いわぬか。よし、もっと蠟をたらしこめ」

平常のごとく、おだやかな口調で粂に問いかける御頭の誘導尋問の巧妙さに、一同はただもう目をみはるばかりである。

粂が、知るだけのことを白状におよんだのは、それから間もなくのことであった。「こやつめの手当をしてやれ」

火盗改メの取り調べ | 仮分数の引き出し 配信記事より引用

さいとうたかを”鬼平犯科帳”25周年企画「鬼へぇ」が面白すぎる

 

これで終わりだとおもうなよ。おのれの一味ことごとくを引っ捕まえるまでは、じっくりと、わしの手で拷問にかけてくれる

火盗改メでは犯罪者の取り調べにおいて、拷問もゆるされていた。それは、石を抱かせたり、爪の間に釘を打ち込んだりと苛烈を極める。何より恐ろしいのは平蔵の人睨みだ。鬼平の手にかかって、口を割らなかった悪党はいない。

密偵の・馬蕗の利平治を惨殺した妙義の團右衛門を捕らえ、自らの手で拷問にかけると言い渡す。團右衛門にとって、死ぬより恐ろしい仕置きである。それは、平蔵に尽くしてくれた利平治への忌いでもあった。

鬼平の言葉より引用

へぇ3 斬った刀は、モグラの皮で拭く

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おのおの方、ご安心なされよ。次の第四章『志塵集』では、この本の主題である役立たずマニュアルに逆戻りしてくれるでござる。障子に影がうつると外から狙われるかもしれないから気をつけるように、と言われても、はぁ?と言いたくなるだけであるし、人を斬った刀には脂がついてなかなか落ちないから、土竜(モグラ)の皮で丹念にぬぐいなさいと言われても、なにがなんだかわからなくなってしまうのである。でも、なんで土竜なんやろ。

天下無用のお手引き書 『武士マニュアル』より引用

へぇ4 放火は未遂でも火あぶり

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火付けを企てた者は、たとえボヤに終わって被害がまったく出なくても、有無をいわさず火あぶりの刑に処された。火あぶりにされると、罪人があまりの苦痛に大暴れするため、柱に罪人を縛りつけるときに、絞殺してから火をつけたともいわれている。それほど凄まじい、恐ろしい刑だったのである。火あぶりにされたあとは、3日間死体がさらされ、その後捨てられた。
これほど火付けや火元を厳しく咎めたのは、火事を防ぐという目的のほかに、江戸庶民の恨みを晴らすという意味もあった。一度火事が起こると、火の手はどんどん広がる。江戸時代の消火は、勢いよく広がっていく火をくい止めるために、燃えるものをとにかくなくしてしまうという方法をとった。つまり、火の手が進む方角の家々は、まだ火がついていなくても、火消したちによって、取り壊されてしまったのである。いまのように火災保険があるわけではないから、せっかく蓄えた財産が一瞬にしてなくなってしまうこともあったのだ。すると、明日からの生活の糧もおぼつかないという事態になる。そのため、江戸の住民は火事を恨み、火事の原因となった人間を許すことができなかったのである。じっさい、火付けの犯人は、火あぶりになる前に市中を引き回されて、その顔を皆にさらされた。
いっぽう、武士や商人は、土蔵や穴蔵に財産をしまいこみ、厳重に目張りをほどこして火事による焼失を防いでいた。

江戸散歩より引用

へぇ5 文書改ざんは島流し

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公文書は昔から、物事の黒白(こくびゃく)を判じる際の重要な根拠となる。古代日本の基本法「律令(りつりょう)」は、文書の偽造は罪と規定し、流刑などの刑罰を定めた。正倉院に残る古文書には、偽造防止のためにたくさんの印鑑が押してあるそうだ

「御恩と奉公」の武家社会になると、手柄の申告や所領を巡る争いが増え、偽文書も横行したのであろう。鎌倉幕府の「御成敗式目」は、文書や印鑑を偽造すれば所領没収や流罪とした。江戸時代にはさらに厳罰化され、首謀者は死罪に処せられることも

西日本新聞より引用

へぇ6 不倫は死刑

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男女がひそかに通じる──密通することは、江戸時代では重犯罪でした。不倫をした女性は、もしも捕縛(逮捕)されてしまうと「死罪」に処されました。当時の常識だったようです。

怒った夫が、浮気妻を殺害したときには「無罪」と見なされました。仇討ちと同じく、国家が「密通にまつわる私的制裁」を認めていたからです。ただし、浮気した配偶者への私的制裁が許されていたのは、男性限定でした。
夫である男性が、浮気妻を殺害しても「無罪」。復讐のために、妻の浮気相手を殺害しても「無罪」。やりたい放題です。

不倫がバレたら死刑! 江戸時代の浮気妻は命がけだったより引用

へぇ7 武士は左側通行

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江戸時代の武士は、現代の車道と同じで、歩くときは左側通行であった。その理由だが、武士の腰に挿した刀がぶつかるのを避ける為であった。
刀の鞘同士がぶつかる事を「鞘当て」というが、鞘当てが起きると、切り合いにまで発展しかねなかった。武士にとって刀は魂であり、それをぶつけるのは、無礼極まりない事だったのだ。
また、鞘当てには相手への決闘を申し込むという意味が含まれていた。そのため、中には喧嘩を吹っ掛けるためにわざと鞘当てをしてくる輩もいたのだ(現代でも、わざと肩をぶつけてくる人間が稀にいるように)。

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武士の作法 歩くときより引用

へぇ8 医者は全員無免許

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現代では、医者になるためには医学部を卒業した上で国家試験にパスしなければなりません。しかし、江戸時代にはそんな資格制度はありませんでした。特定の職業につくのに、試験を受けることはなかったのです。誰にでも医者の門戸は開かれており、おまけに資格試験がないということで、目先の利く町人が「医者になろう」と思うのは当然のことだったしょう。

誰でも比較的容易に医者になれたため、次々と志願する人が現れました。そのため江戸時代後期の1820年ころには、江戸の街だけで2500名ほどの医師がおり、人口400~500人に1人はいるという過密ぶりとなりました。しかし、無試験でなれてしまうために、「無学にして医師となり」という人もいて、ヤブ医者も少なくなかったようです。

へぇ9 経費は、鬼平の自腹

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火付盗賊改、長谷川平蔵は、元盗賊だった連中を、処罰を免れさせてやるかわりに密偵として使っていた。

もちろん非公式な肩書きであるため、幕府から給料が出るわけではない。かといって密偵たちも生活していかなければならないから、なにがしかの食い扶持が必要となる。そのため、オモテ向きは、居酒屋を経営するなど職業をもっていなければならなくなるが、そんなに都合よくいく者たちばかりではない。

長谷川平蔵が「小遣い=アルバイト代」を与えなければならないケースもあったはずだ。

そのカネは、どこから出ていたか。考えられるのは、火付盗賊改の役料(必要経費)、あるいは平蔵が自腹を切ることとなる。

平蔵の年収はいくらだったのか。

石高(基本給) 400石
役高(役職手当) 1100両
役料(必要経費) 60人扶持

石高とは、領地で収穫できるコメの総量のこと。この400石で領民も生活しなければならないわけだ。400石のうち、6割が領民、4割が領主の取り分となる。平蔵の取り分は4割の160石。

1石=1両=10万円に換算するとわかりやすい。

160石=160両=1600万円で平蔵の一家が暮らし、雇い人に飯を食わせ、年俸も支払わなければならない。ほかに馬の飼料代、薪代、衣服代などの出費が多く、赤字となるのが常だ。

そして役高(役職手当)1100両=1億1000万円、役料(必要経費)60人扶持=およそ100両=1000万円で、火付盗賊改の捜査費用すべてを賄わなければならないのだ。

鬼平の親分学「やせ我慢してでも身銭を切れ」より引用

へぇ10 男はおっぱいに興味がなかった

さいとうたかを”鬼平犯科帳”25周年企画「鬼へぇ」が面白すぎる

「謙虚を美徳としてきた日本人が、どうして男性器には見えを張るのでしょう? しかも局部をこれでもかと描き込んでいるのに、女性のおっぱいが雑なのはなぜ?」

  • この時代の人々はおっぱいには無関心なんです。明治時代くらいにならないと、乳首に色はつかないようです。
  • 江戸の男は胸よりもヒップでしょう
  • 夏になれば女性の胸なんか透けて見えますし、風呂も混浴だからお互い見慣れてるんですよ

江戸時代の男たちはおっぱいに興味なかった?!より引用

へぇ11 BLはフツーだった

さいとうたかを”鬼平犯科帳”25周年企画「鬼へぇ」が面白すぎる

徳川幕府5代将軍・綱吉には20人を超える寵愛する「男の愛人」がいて、側用人でかつての愛人でもある柳澤吉保の屋敷の離れに幽閉されていた。彼らの中には独身者だけでなく妻帯者もいて、起床、就寝、食事など四六時中厳しい監視の下に置かれていた――。本書には、日本史の教科書はもとより大河ドラマでも知ることのできない事実が次々と登場する。著者によれば、江戸の社会では男色は「標準的なこと」で、「両性指向が普通の状態だった」という。

同性愛文化が栄えた理由/『男色の日本史――なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか』より引用

へぇ12 大酒飲みの最高記録は35.1リットル

さいとうたかを”鬼平犯科帳”25周年企画「鬼へぇ」が面白すぎる

命懸け!? 酒豪っぷりを発揮した大酒会

大食いに加えて、大酒飲み大会も人気でした。「万八楼」の大酒会では、30歳の鯉屋利兵衛が三升入りの盃六杯半(約35リットル)を飲み干すという大記録を達成。しかしその後まもなく意識を失ってしまったようです。普通ならアルコール中毒で命の危険もあるのですが、しばらくすると意識を回復。しかも水を17杯も飲んだということで上限知らずの胃袋の持ち主です。
また1815年には中屋六右衛門という人物の還暦を祝って、「千住酒合戦」という有名な大酒会が催されました。これは5合から3升の異なる量から盃を選んで飲むというもので、千住の松勘なる人物はなんと合計9升1号を全て飲み切りました。
みなさんかなりの大食漢と大酒飲みですが、何よりびっくりなのはその年齢。ほとんどの人が40代以上という年齢でここまで飲み食いできたのが驚きですよね。

鬼へぇ動画

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