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残債の免除には追加の条件があり、2年後の機種変更時にも『4年縛り』やそれに類するプランへの再加入が必要。それを拒むと残債の支払いがのしかかります。つまり、抜け出せない再加入のループとなり、事実上の『永年縛り』となっていたわけです。ユーザーを過度に拘束して市場の競争を妨げるとして、公取委から独占禁止法に抵触すると指摘されていました。その内容がどう変わったのでしょうか?

auとソフトバンクのスマホ残債“半額免除” 条件緩和でどうなる?

日経トレンディネット2019年01月15日配信記事より引用

半額免除という契約期間の縛り延長?

スマホの端末の代金は、アップルの「iPhone XS」のようなハイエンドモデルになると10万円を超える。一括で支払うには高いため、大手携帯電話会社では分割払いで購入するスタイルが定着した。支払回数は24回が定番だが、auやソフトバンクでは48回払いも選べる。

48回となると4年間。それほど長い期間をかけて支払うとなると、途中で別のスマホに機種変更したくなって悩むこともあるだろう。そこで近年増えているのが、一定期間の支払いが済めば、次回機種変更時に支払い残金があっていても支払いを免除してもらえる「半額免除オプション」だ。

このオプションを利用するための条件を、ソフトバンクは2018年11月29日に変更した。auも2019年1月16日に変更する。これはユーザーにとってどんな影響があるのだろうか。

有料または無料で半額免除オプションを用意

まず、auとソフトバンクが48回払いを選んだユーザー向けに提供する半額免除オプションの概要を見てみよう。簡単に言えば、どちらも「オプションへの再加入を条件に、機種変更時に旧機種を最大半額で下取りしてもらう」というものだ。

半額免除という契約期間の縛り延長?

auとソフトバンクの半額免除オプション

auは機種変更を前倒しできる

auでは、最新の料金プラン「auピタットプラン」と「auフラットプラン」を契約したユーザー向けのオプションサービスとして「アップグレードプログラムEX」(月額390円)を提供している。

auピタットプラン/auフラットプランでは、スマホ端末代を実質的に割り引く「毎月割」が適用されない。その代わりに1カ月当たりの負担額が少ない48回の分割払いが選べるようになっており、これにアップグレードプログラムEXを併用することで、スマホ端末代が最大半額になる仕組みだ。

端末代が半額になる条件は、以下の通りだ。

【アップグレードプログラムEXの適用条件】

1.スマホを48回払いで購入するのと同時に、アップグレードプログラムEXにも加入
2.スマホを24カ月間使用してから機種変更
3.機種変更時に旧機種は回収(機種変更の翌月末までに)
4.機種変更時にアップグレードプログラムEXに再加入

つまり、スマホの購入時にアップグレードプログラムEXに加入していれば、最短で2年後に機種変更しても、スマホ端末の回収とオプションへの再加入を条件に、旧機種代金の半額が免除されることになる。ただし、回収される旧機種に破損や故障が認められた場合は最大2万円の故障時利用料が生じる。

加えて、アップグレードプログラムEXでは、本来なら25カ月目からとなる半額免除のタイミングを、最大12カ月前倒しして13カ月目から機種変更することも可能だ。その場合、前倒し利用料として残りの期間のオプション料金(最大で12カ月分、4680円)を機種変更時に一括で支払わねばならない。また、旧機種の代金は24回目まで分割払いが継続する。

なお、auにはiPhoneシリーズを24回払いで購入するユーザーを対象にした半額免除オプション「アップグレードプログラムEX(a)」(月額380円)もある。分割払いの回数や機種変更できるまでの期間が半分である以外の条件は、アップグレードプログラムEXと同じ。最大2340円の前倒し利用料を支払うことで、7カ月目~12カ月目に特典を受けつつ機種変更することもできる。

ソフトバンクは無料だが前倒しは不可

ソフトバンクでは、スマホを48回払いで購入したユーザー向けに「半額サポート」を提供している。オプション料金は掛からない。

ソフトバンクが提供している料金プラン「ウルトラギガモンスター+」と「ミニモンスター」は、実質的なスマホ端末代の割引である「月月割」が適用されないものの、48回払いと半額サポートを併用することで、auと同様にスマホ端末代を半額に抑えることが可能だ。端末代が半額になる条件は、以下の通りとなる。

【半額サポートの適用条件】

1.スマホを48回払いで購入するのと同時に、半額サポートにも加入
2.スマホを24カ月間使用してから機種変更
3.機種変更時に旧機種は回収(機種変更の翌月末までに)
4.機種変更時に半額サポートに再加入

ソフトバンクもauと同じく、スマホの購入時に半額サポートに加入していれば、最短で2年後に機種変更しても支払い残金が免除される。旧機種が回収される点も同様で、破損や故障していた場合に最大2万円が掛かるのも同じだ。ただし、auのように半額免除のタイミングを前倒して機種変更することはできず、最短でも25カ月目まで使い続けなければならない。

なお、ソフトバンクでは、24回払いでスマホを購入したユーザー向けに、最大7カ月分の支払い残金が免除される「機種変更先取りプログラム」(月額300円)を提供している。こちらのオプションは前倒しが可能だ。本来なら残金が免除されるのは19カ月目以降だが、2000円の前倒し手数料を支払うことで、13カ月目~18カ月目に特典を受けつつ機種変更できる。

条件変更で機種変後の加入は任意に

支払い残金が免除されるのは、大きなメリットのように感じるが、デメリットもある。次の機種でもオプションに再加入しなければ、旧機種のスマホ端末代が一切割り引かれないことだ。そのため、一度加入してしまうとやめたくなったときの金銭的負担が大きい。このことは、総務省の研究会でも「4年縛り」として指摘されてきた。

今回、auのアップグレードプログラムEXとソフトバンクの半額サポートでは、条件の一部が変更される。具体的には「機種変更時にオプションへの再加入」という条件がなくなり、機種変更後の新機種で同オプションに加入しなくても、特典が受けられるようになる。

つまり、「購入と同時に加入していれば、機種変更時に旧機種を事実上最大半額で下取りしてもらえる」オプションになるわけだ。変更後に加入する人だけでなく、すでに加入している人も条件変更の対象となる。

再加入は不要になったものの、auやソフトバンクを解約するつもりがないなら、機種変更の度に加入しておいたほうがお得だ。半額免除オプションに加入しておけば、次の機種変更時に、今使っているスマホ端末の代金を最大半額免除してもらえることが購入時点で確定するからだ。

一方、半額免除オプションに加入していなくても、今まで使ってきたスマホを機種変更のときに下取りしてもらえるが、その価格は端末購入時点では分からない。

例えば、2017年9月に登場した「iPhone 8(64GBモデル)」のauにおける発売当時の本体価格は8万4667円だったが、発売から1年後となる2018年9月21日以降の下取り価格は3万1000円なので、すでに半額を下回っている。

アップグレードプログラムEXなら、最大半額の下取り額が保証されているようなものなので、オプション料金を含めても、加入しておいたほうが割引額は大きいケースが多いのだ。

ただ、スマホ端末代の支払い額を減らすために半額免除オプションへの加入を繰り返すとなれば、再加入の条件を廃止することに意味は無いようにも思える。解約すれば特典を受けられず、その時点でのスマホ端末代を全額支払わねばならないことにも変わりはない。

しかし、これまでは一度加入してしまうと次の機種変更以降も半額免除オプションに縛られていたものが、条件の変更後は1年から2年先の機種変更のことだけを考えて加入の可否を選べるようになる。「半額免除の特典」と「機種変更時のオプション加入判断」が切り離されることは、ユーザーにとって改善点と言えるだろう。

(文/松村武宏)

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