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3億円事件発生から50年 日本最大の未解決事件

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東芝府中の冬のボーナス3億円を強奪した事件ですよね。この3億円事件が発生して50年。お節介オヤジも50年。子供の頃、産まれた頃3億円事件が発生したとよく聞かされてきました。その3億円事件というと日本で起きた事件の中で最大の未解決事件として有名です。映画やドラマにも沢山されていますよね。事件発生から50年事件は本当に未解決だったのでしょうか?

3億円事件半世紀…「警官の息子犯人説」の舞台裏

 

 

 

 

 

大量の遺留品…犯人逮捕に「楽観ムード」

犯人が使った発炎筒

読売新聞は発生当日、府中市内の通信部(家屋兼事務所)に取材拠点を置いた。田中さんはその日からここに泊り込み、捜査本部の置かれた警視庁府中署に通う毎日となった。「通信部には本社から社会部の記者が大挙して取材しにきて、火事場のような騒ぎだった。ただ、偽の白バイには大量の遺留品があり、盗まれた現金輸送車もその日のうちに見つかったことで、捜査員の中には物証を一つ一つたどっていけば、犯人はすぐに見つかるという楽観ムードがあった。取材する記者も同じだった。むしろ我々は『いつ犯人が逮捕されてもおかしくはない。他社にそれを抜かれたら(先に報道されたら)クビ』というプレッシャーがあった。発生から1週間はほとんど寝られなかった」

「楽観ムード」を象徴するとして、田中さんはあるエピソードを挙げる。事件発生直後の記者会見で、盗まれた500円札の番号2000枚分を捜査本部が公表したのだ。

 「会見場でメモを取りながら、『えー、それ言っちゃうの』と驚いた。3億円のうちの100万円分だから、犯人がこれを知ったら、その札を使わないか、処分してしまうだろうと」

田中さんが危惧した通り、捜査は難航を極めることになる。

警察が公表したモンタージュ写真

犯人が残した偽白バイを調べたところ、盗んだバイクを白く塗り替え、本物に似た赤色灯やメガホンなどを取り付けていた。後部座席の書類入れは、クッキーの空き缶を使って偽装していた。こうした品に加え、現場に残された発炎筒や、逃走に使った車など大量の遺留品があったが、犯人にたどり着くことはできなかった。盗品や大量生産品が多く、購入者の特定には至らなかったのだ。

捜査本部は銀行員らの証言から、犯人のモンタージュ写真を公開した。「これがさらに捜査対象を膨大にした」と田中さんは言う。

 「公開されたモンタージュ写真を手に、記者も現場周辺の住民に見覚えがないか聞いてまわった。すると、捜査本部に『家にモンタージュ写真を持って男が話を聞きに来たが、その男が写真に似ていた』と110番通報をされてしまった。私も何度も犯人ではないかと疑われた。当時、20歳代の若い男で、ヘルメットをかぶせたら似てしまう人は多くいた。情報提供が捜査本部に数多く寄せられ、捜査員はそれに振り回されていた」

 その結果、捜査本部は時効成立までに、疑いをかけた11万4368人と情報提供された2万5357件に対し、のべ17万1805人の捜査員を投入することを余儀なくされた。

犯人を追い詰めた? 2ミリ大の紙片

メガホンについた紙片はサンケイ新聞「食品情報」の「品」の一部だった

難航した大捜査の中で、「犯人に迫ることもできたはずの証拠があった」と田中さんは振り返る。

「偽白バイのメガホンのペンキをはがしたところ、その下に約2ミリ大の新聞紙片が付いていた。犯人がペンキを塗る際、周囲にペンキが広がらないように新聞を使ったと考えられた。ごくわずかなものだから、犯人が意図的に付けたものではなく、誤って残したと考えるのが自然だった。自分の家に配達された新聞を使った可能性もあり、配達先がわかれば偽白バイを作り出した“アジト”に直結する可能性があった」

警視庁は科学捜査を駆使して、紙片が事件発生の4日前、12月6日の「サンケイ新聞」の「食品情報」の「品」の文字の一部であることを突き止めた。紙の製造先もわかり、配達地域は現場周辺の国分寺、国立、立川などを含む東京西部と神奈川、埼玉などの一部であると絞り込んだ。しかし、これがわかった時には、事件発生からすでに2年が経過していて、購読者を示す「順路帳」が破棄されており、犯人にたどり着くことは、またもできなかった。

田中さんは言う。「すごい執念の捜査だった。もう少し早くわかって調べていたら、犯人にたどり着いたかもしれない。捜査員も悔しがっていた」

3億円事件を推理する

中央は乗り捨てられた現金輸送車。侵入路も逃走路も狭いことがわかる

その後も有力な手がかりをつかめないまま月日は過ぎた。社会に衝撃を与えた事件だけに、世間には様々な「犯人像」が流布した。捜査本部も「単独犯」か「複数犯」かで意見が分かれた。

 田中さんは、未解決である以上、どんな推理にも可能性はあるとした上で、自身は「複数犯」ではなく「単独犯」と考えていると話す。一見、鮮やかに見える手口も、悪運と偶然が重なり、上手うまくいったように見える部分もあり、かなり「危険な賭け」をしているとうかがえることがその根拠だ。

 「犯人は、偽白バイを隠すためにかけておいたシートを引きずったまま現場まで走り、その場に残している。現金輸送車の動きを観察した後、慌てて偽白バイに乗り換えたためだ。複数犯なら仲間が現金輸送車を追い、もう一人があらかじめ偽白バイに乗って待ち構え、合図を受けてからスタートすることができたはずだから、こうしたミスは防げただろう。現金輸送車をカローラに乗り換える現場に向かう道と、そこから逃走する道はいずれも車1台がやっと通れるほど狭く、対向車が来たらすれ違えず、逃走できなかったかもしれない。複数犯であれば、予め対向車が進入して来ないように共犯者が何らかの措置をとるのが自然だ。また、これだけの大金を複数で分けたら、配分を巡って必ず仲間割れするはずだが、それもない。こうした理由から、私は単独犯だと思っている」

「警官の息子犯人説」の舞台裏

犯行に使われた偽白バイを調べる捜査員

3億円事件を振り返るときに必ずと言っていいほど注目される「説」がある。事件後に自殺した現職の白バイ警官の息子(当時19歳)を犯人とするものだ。実際、捜査本部は当初、この少年に注目していた。支店長宅に届いた脅迫状の切手から割り出された血液型や脅迫状の筆跡が一致せずに「シロ」と判断されたが、この少年は車の窃盗を繰り返し、オートバイの運転も上手く、白バイに詳しかったこともあり、共犯者がいれば犯行はありえたとする見方もあった。田中さんはどのようにこの説を受け止めていたのか。

「3億円の現金は、積み重ねれば高さ4メートル超にもなり、これを隠すだけでも大変だったはず。少年の家はそう大きくはなかった。少年が死亡した後に警察は家を調べたが、現金は見つかっていない。少年の足取りも徹底的に調べたが、事件につながる情報はなく、事件前日の夜は新宿で飲んでいたという情報もあった。私は単独犯説だから、複数の犯行車両を現場近くに準備しなければならなかったのだから、前夜にこうした行動をとっていたとしたら、犯行は難しかったと思う」

 しかし、この説をモデルにしたとみられる小説が出版されたり、ドラマがたびたび放映されたりして、「警官の息子犯人説」は世の中に広まっていった。

偽白バイには写真と同じクッキー缶が使われた

「発生当初から、毎日のように怒鳴どなり声の飛び交う警察署に通い、現場をはいつくばるように取材して私が描いた犯人像は、少年とはかけ離れていて、ピンとこなかった。私が感じたのは、頭が良く、偽白バイにクッキー缶を使うなど日曜大工が上手い、庶民的な人物像だった。作家らが『少年を犯人』と推理し、それに関する書籍やドラマが発表されて支持を得たのは、現職警官の息子で、事件後すぐに亡くなっているなどの要素があり、『劇場型犯罪』に似合った『ドラマ性のある犯人像』だったことを強調した結果だと思っている。あやしいとされた人は何人もいたが、事件発生から時間がたつにつれ、『世間のウケを狙った』この説だけがもてはやされたのではないか」

自称「3億円事件の犯人」に告ぐ

現金輸送車が奪われた現場の現在

発生から半世紀の今年、「3億円事件の犯人」を自称する人物が告白本を出すと話題になった。犯人がヒーロー視された事件への興味からか、「実は私が犯人です」という“告白”は現在までに何度も行われている。筆者の同僚である読売新聞メディア局編集部の記者の中にも過去にこの種の“告白”を聞かされ、3億円を隠したとされる富士山麓の樹海を血眼になって探し回り、徒労に終わった経験者がいる。

 田中さんはその後、社会部に移ってからも取材を続け、この事件を時効まで追い続けた。その情熱に引き込まれるように様々な情報が寄せられたという。

 「『盗まれた500円札を持っている』という人は何人もいたが、該当する2000枚ではなく、その前後の番号ばかりだった。犯人なら、500円札の現物など“物証”を示してくれないと。捜査線上は3億円を大々的に使った形跡はないので、犯人が亡くなっていたとしても、遺品整理などで見つかる可能性もあるが、そういった話は今のところない。犯人はまだ生きていて、3億円の一部も残っている…私はそう思いたい。半世紀たって名乗り出てくるなら、ぜひインタビューしたい。その思いは今でも強い」

 田中正人氏…元読売新聞記者。1968年入社。八王子支局、社会部などを経て編集局次長。『大捜査3億円事件』(読売新聞社会部)の執筆者の一人。


3億円事件を題材にした映画

初恋




あの3億円強奪事件をベースに、犯人となった女子高生の淡い恋愛を描く青春ドラマ

「府中3億円強奪事件」の犯人が女子高生という設定のもと、18歳の少女とその仲間たちの恋や青春を描く。架空の話ながら、事実に基づいた要素を盛り込みリアリティを追求。

小さい頃からひとりぼっちだった女子高生のみすず。ある日、彼女は一軒のジャズ喫茶で兄・亮と東大生の岸らと出会う。彼らとの交流を通じてみすずの生活は明るくなり、岸に対しては恋心が生まれていた。そんな中、みすずは岸からある相談を持ちかけれられる。

2019年12月31日 23:59まで配信© 2006 ギャガ・コミュニケーションズ

モンタージュ三億円事件忌憚

2016年、夏、フジテレビが二夜連続で放送した超大型スペシャルドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』(前編・後編)は、2010年から2015年まで、「ヤングマガジン」(講談社)で連載された大人気マンガ『モンタージュ 三億円事件奇譚』(渡辺潤・コミックス全19巻)の映像化作品。福士蒼汰が主演、芳根京子がヒロインを務め、他にも、劇団ひとり、野村周平、門脇麦、香川照之、遠藤憲一、夏木マリ、唐沢寿明、西田敏行ら、豪華キャスト陣が集結し、テレビドラマでは類を見ないほど広範囲かつ大規模な撮影を敢行。さらに、前編と後編をつなぐストーリー展開となるスピンオフドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚 特別編 ―船に消えた三億円―』をネット限定で配信。前編・後編のシリアスな雰囲気とは異なり、コメディータッチなテイストにもご注目。是非、お見逃しなく!!

福士蒼汰/芳根京子/劇団ひとり/ムロツヨシ/杉咲花/野村周平/門脇麦/ホラン千秋/三浦貴大/遠藤憲一/夏木マリ/香川照之/唐沢寿明/西田敏行 他

脚本:大森寿美男(映画「悼む人」(東映)、映画「39 刑法第三十九条」(松竹)、『風林火山』(NHK)、『黒部の太陽』(フジテレビ)、『64(ロクヨン)』(NHK)他)■プロデュース:長部聡介(『ナオミとカナコ』、『坊っちゃん』、『私という名の変奏曲』、『離婚弁護士』、『不毛地帯』、『医龍』シリーズ他)/牧野正(『ガリレオ』、『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』、『独身貴族』他)■演出:水田成英(『救命病棟24時』、『医龍』、『ファースト・クラス』他)■制作・著作:フジテレビ

実録三億円事件 時効成立




日本中を震撼させた「3億円事件」の真相を石井輝男監督が描いたサスペンス

東映が3億円事件の犯人像を緻密な資料のもと独自に作り上げ、その一部始終を再現した異色作。犯人側や警察側など、さまざまな角度から事件を描いている。

会社の金の横領がばれた西原は、警察に突き出される寸前を情婦の孝子に救われる。以来、2人で暮らし始めるが生活は苦しいばかり。その一方で、多摩農協には何度も脅迫状が届いていた。それは西原が送ったもので、次に起こす事件のカモフラージュだった。

事件の時効成立直前である1975年11月に封切りされて話題になった。
2020年2月12日 23:59まで配信© 東映


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