アニサキス食中毒被害が拡大している事は以前にも触れさせて頂きましたが、その報道で実際に販売されている鮮魚店さんがこの報道は誤報とTwitterで丁寧に解説していますのでご紹介させて頂きます。
目次
アニサキスが増えてるから魚はやめよう?待って! 鮮魚店が「誤解です」
- grape [グレープ]6/4(日) 15:59 配信記事より引用
刺身などを食べて寄生虫『アニサキス』による食中毒を起こすケースが増えている、との報道がありました。
タレントの渡辺直美さんもTwitterでアニサキスによる食中毒になったことを報告。注意を呼びかけました。
「激痛すぎて病院で泣きました」と渡辺直美さんが145万人に訴えたアニサキス症 「生食はリスク」と認識せよ https://t.co/Xk0KpxzqAg #アニサキス症 pic.twitter.com/j17J6SzHrZ
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2017年5月19日
アニサキスの幼虫は長さ2~3cm、幅は0.5~1mmほど。白色で太い糸のような姿をしています。
通常は魚介類の内臓に生息しますが、寄生主が死亡すると筋肉部分に移動するといわれています。アニサキスが寄生している魚介類を食べてしまうと、胃壁や腸壁が荒らされて激しい痛みを伴い、医療機関の受診が必須です。
報道では「2017年に入り急増」と伝えられています。しかし、本当に増えているのでしょうか。
食中毒を不安がる人が増え、刺身や寿司など生食商品の売り上げが減少。市場での魚価にも影響が出始め、鮮魚に関わる業種の人々は頭を悩ませています。
報道では「アニサキスの被害件数が10年前から20倍に増加」と伝えられていましたが、その要因は2012年に食品衛生法が改正されたことにあったそうなのです。
つまり、もともと被害を受ける人はいたものの、報告が義務付けられていなかっただけということになります。
鮮魚店の解説
【拡散希望】先日のアニサキス報道からこっち刺身・柵・寿司の売上が落ちたまま回復しない上市場での魚価にまで影響が出ているので描きましたorz メディアの報道が不安を煽る内容ばかりでしたので、少しでも消費者の方に届けば嬉しいです。これから夏の白身魚が美味しく、刺身が嬉しい季節です。 pic.twitter.com/GnbEO6M4XZ
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
あとアニサキスについて知らない人を馬鹿にしたりする意図は一切ありません。共働き世代が増えている昨今丸魚を家庭で扱わない人がほとんどですし、当然魚屋は混入に細心の注意を払うわけですから。ただ過剰に怖がって魚を避けるのだけはつらいさみしいかなしいという魚屋の本音ですorz
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
様々な御意見ありがとうございます。「取ればすぐ痛みは止まる」というのは実際アニサキス症になった方数人から頂いた御意見ですが(自分は当たった事が無いので)、中にはそこからアレルギー症状を発症したりアニサキス中体そのもののアレルギーになるケースもあります。
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
あと対処法として確実なのは加熱、-20℃以上24時間以上冷凍(家庭の冷凍庫では48時間以上がオススメ)、目視での除去です。良く噛むというのもリスクを下げる効果はあると思いますが、あまり現実的ではありません。小さいサイズは指でも潰せるくらいの固さですが確実性は薄いです
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
>魚屋が以前より情報発信すべきだったのでは?
>この騒動の前から多くの鮮魚店では注意を促す貼り紙やPOPを掲示したりメモを配布しております。が、如何せんじっくり読む方も少なく何より「普段魚屋に来店しない人」には伝わる確率も低いのが現状です。故に今回Twitterに頼りました— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
>よく噛めば大丈夫
>「よく噛む」というのもリスクを減らす事はできますが確実性としてはあまり高くないです(やらないよりかは良いと思いますが)
固く噛みきれないという情報もありますがこれは鱈等に寄生している大きめの虫を指していると思います 鯵等にいるサイズなら指でも切れます— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
>わさびが効くよね
>残念ながらわさび・酢・醤油などだけではアニキは死にませんorz 確実なの加熱、冷凍です。生で食べたい刺身に関しては目視除去一択
魚に付いているアニサキスは必ず目視できるサイズです— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
>虫が付いてて怖くて返した
>okです。いくら自然にいて100%除去が無理だとしてもモノが虫ですから、当然食品に付いていていいものでは無いです。頭で理解していても生理的な嫌悪を持つ方もいるでしょう どうしても食べられないなと思ったらお店に交換か返金を頼んで良いと思います。— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
まとめ
今回、泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす@syo_izumiさんのツイートが多くの方に拡散されて、リプライに丁寧に回答を頂いてますね。非常に参考になりました。みなさんも刺身は怖いものではありませんので注意して美味しく頂きましょう!
関連記事:アニサキスによる食中毒を予防しましょう②
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