長谷川平蔵名言集

【長谷川平蔵名言集】麻布ねずみ坂

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麻布ねずみ坂

原作あらすじ

娘おみよの病と妻お初の薬料の支払いに、同心・山田市太郎は苦慮していた。
去年、二人の病気が相当危険だったとき、治療代に困って、山田市太郎は、本所の御家人で山川某というものから金五両を借りた。このごろは押しつまって、利息さえもとどこおっている。
芝から麻布にかけては、山田同心の受け持ち巡回地域である。
(もし、おれが、中村宗仙宅へ忍び込んで、あれなためこんだ金をうばい取ったとしたら・・・・・おそらく千両はあるだろうな。ましだ、もしおれがやるとしたら・・・・・)
(こうして、ああして・・・・おれなら、こうやって見せる)
夕暮れ近くなって、山田は、ふたたび鼠坂の宗仙宅の前へたたずむ自分に気づいた。
山田は苦笑した。悲しかった。
(や・・・・・?)浪人者が門内から現れ宗仙へ笑いかけた。宗仙の顔が不快にゆがんだ。
山田は、すぐに、坂を下る浪人の後をつけることにした。
浪人は深川・富吉町の[正源寺]裏の一戸建ての平屋へ入った。
山田市太郎は、その足で、おなじ深川の船宿[鶴や]へ、密偵・小房の粂八をあたずね、
「お前にたのむ」と依頼した。
両国の盛り場で[覗きからくり]の見世物をやっている太兵衛という老人から小房の粂八に情報がもたらされた。
浪人者は、大阪の、白子の菊右衛門の用事で江戸に出て、羽沢の嘉兵衛の世話になってるという。
してみると、火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の指圧治療をしている中村宗仙が、香具師の元締め・白子の菊右衛門と羽沢の嘉兵衛となにやら関わりがあることになる。
数日して・・・・。あの剣術つかいの浪人が江戸を出た。
尾行した同心・酒井祐介が役宅に帰ってきた。
「浪人の名は、石島清之進。上州・高崎の城下で、念流の立派な道場をかまえているという。
そのころ・・・・。
山田市太郎は、飯倉片町の植木屋・重八方のひろい庭の南隅にある物置小屋にいた。
密偵の升造が、山田をたすけている。
「妙なやつが二人、宗仙先生の門前へ・・・・」
山田は、崖ぎわの垣根を越え、跳躍した。  顔から胸へかけて血まみれになった下男の五平がよろめき出たかとおもうと、毬でもなげつけたように転倒した。
刺客の浪人者の肩へ手ごたえのある一撃を打ち込み、ようやく立ち上がったばかりの町人風の刺客・川谷の庄吉を捕らえることができた。
取調べには、長谷川平蔵みずから白州へあらわれた。
中村宗仙も、こうなっては、お八重とのいきさつをすべて平蔵へ打ちあけるより仕方がなかった。
大阪にいところ、宗仙は、白子の菊右衛門からお八重を五百両で買った。
宗仙が、かの石島清之進を通じて大阪へ送った金、合わせて五百両のうち、白子の菊右衛門が受け取ったもは二百七十両のみであるという。
石島清之進は残りの二百三十両を次々に、自分のふところへ入れ、そのまま姿をくらましてしまったわけだ。
「川谷の庄吉とやら・・・・お前は大阪へ帰ってよい」
春になってから、大阪の白子の菊右衛門が金五百両を中村宗仙へかえしてよこした。
この[事件]があって間もなく、平蔵は火付盗賊改方を解任された。

平蔵の名言

◆「白子の菊右衛門に、こう申せ、男と男との約定をきびしくするのは結構なれど、こおのたびの場合、菊右衛門は石島なにがしのごとき無頼浪人を信用し、中村宗仙ほどの立派な人物をろくにしらべもせぬまま殺そうとした。約束事というものはよくよくにむずかしいものじゃ、人間と人間の誓いゆえ、なおさらにな・・・・・と、わしがいっていたとつたえい」

◆「その墓には、女の骨が入っておらぬのでございましょうな?」

 と、山田市太郎が長官にいったとき、

遺体がなくとも、墓は墓だ。墓をたて、その墓にほうむられた人をしのび、これを供養した人のこころがあるかぎり、それは立派な墓なのだよ

 長谷川平蔵は、そうこたえたということである。

登場人物・他

火盗改方、他

長谷川平蔵(火付盗賊改方長官)、 佐嶋忠介(筆頭与力)、 酒井祐介(同心、石島精之進をつけて高崎まで行く)山田市太郎(同心)小房の粂八(密偵)相模の彦十(密偵、高崎で石島精之進の見張りを続ける)升造(密偵・山田市太郎を助けて、中村宗仙宅を見張る)おみよ(同心・山田市太郎の娘)お初(同心・山田市太郎の女房)

盗賊・他

白子の菊右衛門(大阪の香具師の元締め)羽沢の嘉兵衛(両国一帯に顔のきく香具師の元締め)太兵衛(粂八と通じている情報や)石島清之進(白子の菊右衛門配下の刺客)川谷の庄吉(白子の菊右衛門配下、中村宗仙暗殺と石島清之進の連絡に江戸に出てきた。宗仙暗殺の現場で同心・山田市太郎によって逮捕され大阪に返される)

お店、他

丹後や(白子の菊右衛門が妾・八重に任せていた、京都・東寺境内にある茶屋)植木屋重八(飯倉片町・中村宗仙宅に近い植木屋、広大な庭の隅の小屋が、宗仙宅の見張り所となる)五平(川谷の庄吉らによって殺された、宗仙宅の下男)


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