長谷川平蔵名言集

【長谷川平蔵名言集】本所・桜屋敷

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鬼平の言葉 鬼平犯科帳
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本所・桜屋敷

天明八年、小正月も過ぎた或る日のこと、逃走中の小川や梅吉の人相書きとそっくりの男を、本所・南割下水で見かけたという情報が、密偵岩五郎から佐嶋忠介を経て平蔵にもたらされた。
本所は彼の青春である。その日平蔵は就任以来初めての[市中見回り]に出た。
入江町には旧邸があり、出村町には一刀流の剣客高杉銀平の道場があった。道場のとなりは、このあたりの名主・田坂直右衛門の屋敷で[桜屋敷]と呼ばれていた。
今は人手に渡った[桜屋敷]の前で、平蔵は剣友岸井左馬之助に出会った。若き日の平蔵と左馬之助が憧れた「桜屋敷」の孫娘「おふさ」が、嫁ぎ先の近江屋清兵衛方を追い出された後、御家人服部角之助の後添えとなっていることを知る。
昔馴染みの無宿者・相模の彦十を服部屋敷で開かれる賭場に潜り込ませ、同屋敷に小川や梅吉が出入りしている事を突き止めた。折りしも彦十の仲間の蓑虫の久から、おふさが服部屋敷にたむろする無頼浪人と小川や梅吉をそそのかし近江屋へ押し込む計画があるとの情報がもたらされた。
蓑虫の久と相模の彦十を誘った一味は全員捕縛されたが、おふさには昔の面影はなく、平蔵も左馬之助も覚えていなかった。
以後、相模の彦十は密偵となり、岸井左馬之助も平蔵を助けることになる。

◆牢屋へ去るおふさを見送りつつ、平蔵が、岸井左馬之助へささやいた。

女という生きものには、過去もなく、さらに将来もなく、ただ一つ、現在のわが身あるのみ・・・・・ということを、おれたちは忘れていたようだな」

「む・・・・・]

 うなずいた左馬之助の両眼からは、ふつふつとして泪がわきこぼれているではないか。 

登場人物・他

火盗改方、他

長谷川平蔵(火付盗賊改方長官)村松忠之進(与力)佐嶋忠介(筆頭与力)酒井祐右(同心)岸井左馬之助(平蔵の剣友)九五郎(長谷川家の中間)谷五郎七(高杉道場の中年の門人)田代主膳(桜屋敷の住人、三千石の直参)田坂直右衛門(出村の名主桜屋敷の元の住人)

盗賊・他

服部角之進(百表取りの御家人)おふさ(桜屋敷の孫娘)小川や梅吉(野槌一味)、 蓑虫の久(本所あたりのこそ泥)

密偵、他

相模の彦十(若き平蔵の子分、密偵)文冶郎(日本橋鉄砲町の御用聞き)

お店、他

五鉄(本所二つ目橋にある軍鶏なべや)近江屋清兵衛(おふさの嫁ぎ先)桜屋敷(出村の名主田坂直右衛門の屋敷)ひしや(法恩寺門前の茶屋)八百半(万町の料亭)

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