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隠れた銘店は隠れたままじゃもったいない!どこかで見たようなキャッチフレーズですが、地方都市の”町おこし”もこんな感じなのでしょうか?地元の名産や名物になりうる可能性をもとめて”町おこし”に。でもこれは大変な事ですよね。一番初めに企画をした方実行をされた方の熱意や行動力の賜物でしょうね!

オムレツでまさかの町おこし。なぜ、和歌山「はしもとオムレツ」は成功できたか

TripEditor 2018/04/04 配信記事より引用

その街でしか味わえない「ご当地グルメ」は、旅の大きな楽しみのひとつ。和歌山県の橋本市では「はしもとオムレツ」というご当地グルメで町おこしに成功しているのだとか。日本中どこでも食べられるオムレツと「はしもとオムレツ」では、いったいどこが違うのか? 現地で調査してきました。

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水と緑の恵みに溢れた和歌山県橋本市

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南海本線の「紀ノ川橋梁」の眺めが美しい和歌山県橋本市

雄大な一級水系「紀の川」の流れを汲む和歌山県の橋本市。金剛山地、紀泉山地、紀伊山地に囲まれた、水と緑の恵みに溢れた街です。のんびりと低山ハイキングが楽しめるさまざまな散策コースが充実。高野山への参詣道「黒河道」(くろこみち)は世界遺産にも登録されました。

 

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雄大な紀の川の流れを汲む風光明媚な街

そんなおいしい空気を満喫できる山あいのエリアでありながらJR和歌山線を利用すれば大阪市内からわずか1時間弱で到着。さらに南海高野線が乗り入れており、縦横のアクセスを可能にしています。ワンデイ・リフレッシュにもってこいな街なのです。

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いったいなに? 謎の「はしもとオムレツ」

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街のいたるところに立てられた「はしもとオムレツ」の幟旗(のぼりばた)

橋本市には、もうひとつの魅力があります。それが「オムレツ」。市内を歩けば、あちらこちらに「はしもとオムレツ」と染め抜かれた幟旗(のぼりばた)がたなびいているではありませんか。

オムレツが嫌いだという人は、そうそういないでしょう。溶きたまごにクリームやミルクを注ぎ、バターを敷いたフライパンで半月状に焼いて、「ぽんっ」とひっくり返してお皿へ。たまごの風味をしっかり楽しみたい人はプレーンオムレツに。とろりとした食感がお好きな方はアツアツのチーズオムレツ。さわやかな酸味を加えるならトマトオムレツ。挽き肉や玉ねぎなどを炒めて巻き込めば、おかず力が一気にアップ。じゃがいもやベーコンを和えたスパニッシュオムレツで気分を変えてみるのもいいですよね。

オムレツは朝食によし、ランチによし、晩ごはんによし。塩こしょう、ケチャップ、デミグラスソースなど合わせられる調味料も多種多彩。お米にもパンにもマッチする、グルメの万能選手です。でも……オムレツは世界中で愛される素朴な定番メニュー。おいしいけれど、「ご当地グルメ」と呼ぶにはちょっぴり抵抗があります。それとも「はしもとオムレツ」は、我々が知っているオムレツとは違うものなのでしょうか?それを調べるべく、橋本市役所「経済推進部シティセールス推進課」主幹・梅本利樹さんと主査・井上愛子さんにお話をうかがいました。

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「はしもとオムレツ」は一通のメールから生まれた

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向かって左:橋本市役所「経済推進部シティセールス推進課」主幹の梅本利樹さん 右:同主査の井上愛子さん

まず、知りたかったのは「はしもとオムレツ」というものが誕生したいきさつです。

梅本「いまから3年前、市長あてに市民の方からメールで『食を使ったブランドづくりをしたらいいんじゃないか』という提案がありました。橋本市はこれまで柿、ぶどう、ほうれんそう、恋野(こいの)マッシュルーム、太さが自慢のごぼう『はたごんぼ』など農産物で名を馳せることが多かったんです。しかし名物料理となると、これはなかった。そこでさまざまな調理アレンジが考えられるオムレツに着目し、2年前に『和歌山はしもとオムレツ推進協議会』が発足しました」

なんと、「はしもとオムレツ」は、市民からの一通のメールによって誕生したものだったのです。この一通のメールに共鳴した官と民の事業主が集まって旗揚げしたというから、「町おこしというものは本当に小さな一歩から始まるのだな」と改めて感じました。

しかし、さらなる疑問が。農作物が豊富な橋本市で、なぜ町おこしに「たまご」を使おうと考えたのでしょう。

梅本「実は橋本市は鶏卵も重要な地場産品なんです。めんどりの成鳥はおよそ14万2000羽。鶏卵の生産量は年間約4600万個と推定され、その数は和歌山県内の約6割に及びます。金剛山南側斜面の標高が高い場所に大規模な養鶏場がいくつもあり、きれいな水と空気と清潔な環境のなかで、平飼いに近い状態で飼育されています。健康なので餌に抗生物質を使っておらず、そのため名前を聞けば誰もが知っている大手の洋菓子メーカーも橋本市のたまごを原料にしているんです」

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橋本市は和歌山県内の鶏卵生産量の約6割を占める

井上「橋本産のたまごは栄養価が高く、黄身がしっかり色濃く鮮やかで、うま味とコクがあるんです。私も料理をしますが、橋本市のたまごとそうではないたまごでは、同じおかずでも味の深みがまるで違うんですよ」

梅本「ただ、地元にそんな美味で素晴らしいたまごがあるのに、アピールするのが後手にまわっていた感は正直ありましたね。たまごって生活のなかでつねに使っているから」

なるほど。大自然のなかで産み落とされ、和歌山県内で圧倒的なシェアを誇る「たまご」は、地元にとってその存在があまりにも身近だったがために、観光の一環になると注視されたのはごく最近だったというわけなのですね。

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「はしもとオムレツ」認定店に配布されるたまご型オブジェ

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割烹「勝一(かついち)」の「うまきオムレツ」(1000円 税込)。和食の店も新しいオムレツを開発

そうして「はしもとオムレツ」が誕生。現在28店舗が加盟しています。定義は「必ず橋本市産の鶏卵を使用すること」「他の橋本市産の素材を併せて使うこと」の2点。この2点を厳守すれば、料理ジャンルは自由。そのため洋食店のみならず、イタリアン、中華、和食、居酒屋、割烹、ブーランジュリー、果ては健康ランドに至るまで幅広い環境で「はしもとオムレツ」がいただけるのです。

梅本「ほとんどの加盟店が、プロジェクトに賛同して『はしもとオムレツ』として新たにメニューを考案してくれました。だから橋本市のオムレツは、ここに来ないと味わえないものばかりなんです」

考案された「はしもとオムレツ」は、マッシュルームソースをかけたり、和風のおだしにひたしたり、中華あんかけにしたり、オムレツそのものをフライにしたりと、店主が頭をひねったニューウエーブ。見た目や焼き加減はお店によってまるで異なります。2016年11月~2017年10月まで開催されたスタンプラリーでは、なんと100人近いお客さんが全店舗のメニューを実食したというから驚き。制覇しても飽きないほど、はしもとオムレツはバリエーションに富んでいるのです。

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オムレツをもちもち生地のクレープで

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向かって左:「マロンカフェ」のオーナーシェフ土井秀行さん 右:妻の千弓さん

そのうちの一軒、「はしもとオムレツ」第一号認定店となったのが「マロンカフェ」。ご主人の土井秀行さん(61歳)は32年ものキャリアをいだくベテランのクレープ職人。

土井さんが焼くのはオムレツのクレープ「オムクレ」(450円 税別)。クレープ生地にオムレツをはさみ、恋野マッシュルームを和えた特製ソースでいただきます。牛乳たっぷりなもっちもちの生地とオムレツの相性のよさは、過去になかったのが不思議なほど。やさし~い味わいのおやつです。自家焙煎の香り豊かなアイスコーヒーにぴったり。

 

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マッシュルームソースがたっぷり。注文が入るたびに焼くアツアツのオムレツ

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もちもちのクレープ生地で巻いたオムレツ。自家焙煎のコーヒーと絶妙にマッチ

土井「新しいクレープがつくれないものだろうかと悩んでいたちょうどそのとき、市長が『オムレツでの町おこしを推進したい』と語っている記事を新聞で読みました。『そうや! オムレツがあるやないか!』と思って、すぐに商工会に電話し、一番目に登録しました」

そうして土井さんはクレープに巻くことで“オムレツの食べ歩き”という新しいスタイルをうみだしたのです。現在は推進協議会の会長をつとめておられます。

マロンカフェ

和歌山県橋本市妻2丁目2番25号

スーパーセンターオークワ橋本店内

0736-25-6670

9:00~22:00

定休日 無休

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オムレツがメインのフルコース料理

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「オムレツがメイン」のフルコース。サイドメニューがお肉という贅沢さ

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ホテルの料理長をつとめたシェフの清水良一さん

続いて紹介するのは、宴会などに多く利用される「ラポール橋本 商工会館」。こちらでは2年前からなんと「オムレツのフルコース」がいただけるのです。

オムレツを中心に、不定期にかわるお肉や魚がサイドメニューに。主従逆転というか。取材した日のサイドメニューはボリュームたっぷりなスペアリブでした。ときにはステーキがオムレツの脇に従えることもあるのだとか。さらにスープ、サラダ、デザート、ドリンクがついてお値段なんと1,500円!(税別 予約制)。コスパのよさにのけぞりそう。

オムレツがメインでお肉がサブ。バイプレイヤーが主演を果たしたようなこのコースメニューを考案したのはシェフ歴40年の清水良一さん(59歳)。「ホテルJALシティ松山」の料理長をつとめるなど数々の有名ホテルで腕を磨いた名匠です。

清水「オムレツがメインとなるコースってこれまでなかったので、橋本産の『ひねどり』のミンチでソースをつくるなど工夫をしました。サイドメニューだけではなくソースも旬の素材を使って変化させていきますので、何度いらしても違う味を楽しんでいただけます」

いただいたオムレツは、凛とした正統派ホテル仕様。塩こしょうと生クリームのみで撹拌されたシンプルでスマートなオムレツに背筋が伸びる想いがします。火の通し具合の絶妙さにうっとり。味つけがあっさりしているため橋本たまごの味の奥行きをいっそう堪能できます。

ラポール橋本 商工会館

和歌山県橋本市市脇1丁目3-18

0736-34-2241

9:30~22:00(L.O.21:00)

https://www.rapport-hasimoto.com/

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オムライスならぬオムレツライス

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牛肉と自家栽培の野菜がたっぷりのった「オリジナル牛肉オムレツライス」。なんとお米も自家栽培

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「オムレツは『ふわふわ感』が命」と言う中岡さん。シンプルな料理だけに焼き加減の見極めは難しい

お次は養鶏場にほど近い場所に位置する洋食レストラン「Cocotte(ココット)」。たまごは養鶏場へ出向き直接仕入れるとのこと。フレッシュさは抜群です。

栄養士の資格を持つオーナーシェフの中岡陽介さん(40歳)があみだしたのは、和風デミグラスソースで煮込んだ牛肉がこれでもかとトッピングされた贅沢な「オリジナル牛肉オムレツライスセット」(1,650円 税込)。オムライスではなく「オムレツライス」なところが肝要。

中岡「和食の『他人丼』から発想しました。オムレツって朝食のイメージが強いから、あえておなかいっぱい食べられる“ごはん感”を表現したかったんです。実際につくってみたら牛肉とふわふわに焼いたオムレツ、ごはんのバランスがけっこうよくて、ご年配の方が『これやったらお箸でも食べられるわ』って喜んでくださって、はしもとオムレツを採り入れてよかったなと思います」

オムレツが牛肉とごはんの仲をとりもつようで、ほっとするお味。“ごはん感”を出したいとおっしゃるだけあり、こちらはなんとお米も自家製。ほか親子で菜園を開いており、野菜もほぼ自家栽培。この日は摘みたてのほろ苦い菜の花が絶妙なアクセントとなっていました。

Cocotte(ココット)

和歌山県橋本市隅田町山内 64-2

0736-36-5510

ランチ   11:00~14:00

ディナー  18:00~不定

モーニング 8:00~11:00(土日のみ)

定休日 月

http://www.konomise.com/hashimoto/cocotto/

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パンの生地にもこだわったオムレツロール

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たまごのボリュームに驚かされる「オムレツロール」

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パン生地に練りこまれているのは橋本市のもうひとつの名産「はたごんぼ」

最後にご紹介するのは市役所の眼の前にあるパン工房「アークティック」。オーナーパン職人の三井明人さん(45歳)が焼きあげるのは、ロールパンにはしもとオムレツをはさんだ「オムレツロール」(200円 税込)。2階がイートインスペースとなっており、店内での飲食もOK。

実はこのオムレツロール、単なる既成のパンにオムレツをはさんだもの、ではないのです。

 

三井「パンは国産小麦の生地に『はたごんぼ』を練りこんだ特製です。はしもとオムレツで惣菜パンをつくるときに『別の地場産の食材も使いたい』と考え、試行錯誤しました。橋本のたまごは割った時の黄身の盛りあがりがすごい。味も濃いというより、もう強い。このたまごに勝てる力のあるパンを焼いてみたいと思ったんです」

はしもとオムレツは、拮抗を果たす「地元ごぼう入りパン」という新たな美味も生みだしたようです。

アークティック

和歌山県橋本市東家6丁目1-3

0736-33-0730

8:00~19:00

定休日 日

http://www.eonet.ne.jp/~arctic/

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市民が新メニューを開発

取材を通じ、ひとことでオムレツと言ってもこれほど多様化するのだと感心させられました。シンプルな料理ゆえの奥深さなのでしょう。橋本市役所の梅本さんは、この3年間を、こう振り返ります。

梅本「はじめは市長が全国に橋本市をPRするプロジェクトの一環でした。しかし月日を重ねるに従い、地元の人たちが『我が町に自慢できる“ブランドのたまご”があったのか』と街を再評価してゆく動きも現れはじめたんです」

そういった潮流を受け、外向きなアピールだけではなく住民間での活性化をはかろうと、2月25日に開催された第二回「和歌山はしもとオムレツコンテスト」では、市民が描いた理想のオムレツのイラストをプロ調理人が実際に仕上げるあなたの夢を叶えます部門を新設。小中学生部門では小学2年生の阿瀬一花さん(8歳)が描いたメロンまるごと1個を使う大胆な「メロンオムレツ」が優秀賞に輝くなど、オムレツの新たな可能性が市民によって引き出されようとしています。

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小学生の阿瀬一花さんが考案した「メロンオムレツ」を「ココット」の中岡さんが実現

 

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カスタードクリームを包んだオムレツがシロップに漬けられている。原価7000円というまさに夢のオムレツ

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オムレツの街「はしもと」

このように橋本市にしかない、ひと皮むけた、いや、ひと殻むけたオムレツを、皆さんも食べに訪れてみてはいかがですか。

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Instagramで検索してみました”橋本オムレツ”

#橋本オムレツ #デザートオムレツ

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