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11月に入って朝夕はすっかり寒くなってきましたね。寒くなると手軽に作れて体が温まる”鍋”ですがもっと手軽なのが”湯豆腐”ですよね。その”湯豆腐”をひと味ちがう食べ方を教えてくれるのは時代小説家の池波正太郎先生です。江戸時代の庶民の味を文章で表現されていて唾をのみこみたくなる表現満載です。

池波正太郎の時代小説に学ぶ、ひと味違う湯豆腐

あのおっかない『仕掛人・藤枝梅安』シリーズに出てくる湯豆腐

池波正太郎の『仕掛人・藤枝梅安』シリーズに、こんな一場面があります。

「彦次郎は、台所へ行き、湯豆腐の仕度にかかった。
梅雨どきの湯豆腐は、彦次郎が、もっとも好むところのものだ。
品川台町の豆腐屋が、毎日のようにとどけてくれる。大根を千六本にして、豆腐と共に煮るのが、彦次郎の湯豆腐であった。こうすると、ふしぎに豆腐の味がよくなる」

鬼平犯科帳でも食事シーンは本当に食べたくなります。

作中に出てくる料理を作ってストレス解消をはかるファンがいる

池波正太郎の時代小説に料理を愉しむ場面がこれでもかこれでもかと出てくるのは、ファンならおなじみです。本業が商社マンのさる中年氏は、小説を読んで愉しむだけでなく、休みの日には必ず小説中の料理を自分で作るといいます。それが、この人にとっての最高のストレス解消法だとか。読むだけでなく、「使える小説」というところでしょうか。
実際に作中に出てくるのは当然ながら江戸料理ですが、といって江戸料理の文献を見ても全く同じ料理はあまり出てきません。池波流のアレンジがほどこされているからです。上の湯豆腐も、その1つ。

江戸期のベストセラー料理本にもないオリジナルレシピ

豆腐が中国から伝えられたのは遠く鎌倉時代ですが、これを湯豆腐として食べるようになったのは、ずっと後年の江戸時代。江戸期の料理本ベストセラー『豆腐百珍』には湯の代わりに葛湯を使う「湯やっこ」のレシピがありますが、18世紀後半のその時代には湯豆腐はすでに普通に食べられる料理だったということでしょう。
ただし、大根の千切りを添えた湯豆腐は、『豆腐百珍』にも出てきません。やはり池波流アレンジなのですね。

関連記事:鬼平の言葉「鬼平犯科帳 第九巻 鯉肝のお里」より

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